back

 ネタが入ったので、それを元に少し書いて見ます——それとGameですが、少しだけあいだを空けたいかと思います。ちょっとその小説に関しては、やりたいことがあるので……


雄鯨  コハト

雌海豚 セリズン

雄犬  レトワール

雌鷹  ルーパー


  仕事をしないことが当たり前——そんな幸せな国があったら、どう思うだろうか。

 ここはイアート(=Iaht)。独特な文化が根付いている土地だ。それを聞けば、ほぼ十割の人々が首をかしげるに違いない。

 イアートでは、男は働かないのだ。つまり子を作るだけでなく、仕事をするのも女。男は、起きて、食べて、喋っては遊んで、そしてまた食べて寝る、という生活を毎日送っているのだ。世界中を探せば、そういう国々は幾分かはある。しかしそれらは、貧しい土地だったり、女性も働かなくてすむ、お金持ちな国だったりする。

 しかしこのイアートは、いわゆる普通の国で、働いて金銭を稼ぎ、そんな中で男は遊び人なわけであり、そして更に運動不足などから肥満も増えることから、唯一とも言える、身を肥やすヒモだらけの国なのだ。

 貧しければ肥満にならない。お金持ちで女性も働かなければお互い肥満で、それはそれで幸せなら問題ない。だが前述の通り、イアートでは男だけが太り続けているのが、ここ最近の問題となっている。

「——でさ、昨日飯食ってたわけよ。そしたらよ、嫁が『わたしにもおかわりさせてよ』だってさ! ふざけるなって話だよ。お前は女で俺は男。だから俺が全部飯を食っても良いのが当然だろう?」と、雄鯨のコハトが、話友達の雄犬レトワールに共感を求めながら、カフェで注文した大盛りステーキをばくりと頬張った。

「ははは、だな。うちの嫁もそういうけど、お前の場合はその体だしな」

「そうそう! この腹にゃ、あんな量じゃ全然足りねえよ。まったく、鯨の俺と結婚したんなら、この腹を満たしてもらわないと困る。あいつには稼いでもらわないとな」

 確かにコハトの体は、並大抵の量じゃ満たされない体をしていた。とは言っても、鯨の体は元々大きいので、同類から考えれば、恰幅の良い体と言える。

 そして話相手のレトワールも、脚を広げて膝を曲げたすわり肩で、でかい腹を太腿に乗せるほど太っていた。彼の場合は、同族の犬としてはかなり太っていた方だ。それを表すかのように、彼は鯨を相手に、なかなかの食欲で張り合っていた。

「自分ところも、最近嫁が毛繕いを手抜きするんだよ。まったく、飯用の金は充分なんだが、いかんせん身繕いや掃除をおざなりにするから、まいっちまうよ」

「本当だな」

 そういって二人は、話と笑いと食べる三つの行動のためだけに、口を動かし続けた。

 そして夕方まで、食事と談笑をした彼らは、夕暮れ前に帰路に着いた。


back
- Website Navigator 3.00 by FukuraCAM -