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なかなか更新が進まないので、凄く短く書きました。


赤竜 デスモア Dethmor


「最近お前、太ったよなぁ、ひっく」

 デスモアはぎくりとした。デブカフェに行ってから、ついつい女竜の脂肪体を触りたいと長居してしまうことが多く、その間に色々と摘むことで、お腹がビール腹状態になりつつあるのだ。

 本来ビール腹は、ビールを飲むことで進むお摘みが原因で太るのだが、彼の場合、デブカフェの店員の肥満体がそのビールの代わりだった。

「ちょっと、トイレに行ってくる」

 デスモアは席を離れ、トイレに入った。そして用を足すと、彼は鏡の前で、自分のお腹を軽くなぞって見た。

「……はぁー。デブカフェって、店員が太ってることだとばかり思っていたが、これじゃ客の俺も太りそうだ」

 けど、あの豊満な肉体の感触は忘れられない。それに店員が数多くいるのか、行くたびに色んな種族の三者三様の太り具合が楽しめ、仮に以前と同じ人がやって来ても、その人は前にも増して肉付き、また違ったタッチを楽しめるのだ。

 まっ、多少体は犠牲にしても、あのカフェは良い場所だなと、彼はトイレを出た。

「——! な、何してるんだ!?」

 デスモアが慌てて駆けつけた。なんと同僚が、彼の財布の中身をいじっていたのだ。

「うぃー、デスモアぁ、お前金持ちだなあ。諭吉様がいっぱいじゃねえか、ひっく」

「おい、返せって!」

 しかし同僚は、返さないぞと財布を掲げた。しかし酔っ払っていたため、同僚はそのまま財布を手から落としてしまった。同時にその中身が、ばさりと辺りに散らばった。

 デスモアは焦り、財布の中身を急いでしまい始めた。だが同僚は手伝うどころか、それを笑って見つめていた。

「ハハハ、何をそんなせかせかして……ひっく、これはなんだ?」

 同僚が偶然手に取ったもの。それを見たデスモアは、顔が一瞬にして青ざめた。

「……デブ、カフェ? ……ぷっ、ハハハハハ! お前、まさかデブ専なのか!?」

「お、大声出すなよ!」

 だが周りには、既にデスモアの性癖はバレバレだった。彼は同僚から、デブカフェの会員証を引ったくった。

「ひっく。なんだよぉ、別に人には裏があるんだし、いいじゃねえかぁ」

「ち、違う! これはな、そういうのとはちょっと違うんだ」

「へへ、なら——ひっく、どう違うんだぁ?」

「お前も、行けば分かる」

 こうしてデスモアは、翌日この同僚と共に、あのデブカフェを訪れることにした。こうなってしまったからには、もうとことん自分をさらけ出すしかない。まあそれに、余計な憂慮も要らなくなるし、隠し事がなくなって気持ちが少し軽くなっていた。

    続


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