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クリーン 設定資料

 

元ネタ:デルトラクエスト(TV)  ”第9話 クリーンチュルナイ” ”第10話 牢獄からの脱出”

著者 :Fimdelta

作成日:2007/ 3/10

完成日:2007/ 4/21

更新日:2007/ 3/20

 

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この小説は、デルトラクエストのチュルナイでのストーリーのパロディーという感じのものです(爆

内容だけを一部汲み取り、途中からオリジナルで展開させます。

 

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リーフ

 デルトラ王国の都、デルの鍛冶屋に生まれた男の子。

 影の大王によってバラバラにされた七つの宝石を集めている。

 

バルダ

 リーフと共に旅をする男。デル城の衛兵として訓練を受けていた。

 

ジャスミン

 幼い頃、憲兵団に両親を連れ去られ、沈黙の森という場所で独り過ごした女の子。

 

フィリとクリー

 ジャスミンと共にいる、小さなふさふさな獣とカラス。

 

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出来る限り元ネタを再現した、これまでの成り行き

 

冒険中、トムが経営するトムの店を見つけ、そこでマドレット——3本足の奇妙な動物——を買うが、

トムの警告を無視し、通ってはならぬ道を通ったことでマドレットが暴走。

暴走したマドレットから振り下ろされた3人は、落下の衝撃で気を失ってしまう。

そして目覚めると、彼らは奇妙な国、チュルナイを治める9人のネズヌクに保護されるのだった。

この時、リーフとバルダとジャスミンとフィリは無事だったが、ジャスミンの連れのクリーだけはそこにいなかった。

チュルナイでは、ありとあらゆる物が清潔でなければならない。

手も、体も、ありとあらゆるところ……加えて料理までもが!

そのため、食べ物を床に落とすと処罰が科せられてしまうのだ。

また、人間以外の他の動物も”害虫”として扱われ、不潔の対象だった。

それを聞いたジャスミンは慌てて、肩に乗っていたフィリ——ふさふさな毛で覆われた白い小さな獣——を自身の長髪の中に隠した。

そんな時、とある1人のネズヌク、また洗浄委員の主席であるライが夕食に招待した。これを断ることは、その国では許されなかった。

渋々夕食を食べることになった3人。しっかりと手を洗い、そして手垢をチェックされ……

そしてついに審査を通過した3人は、夕食の場に立った——が、その時1人の少女ティラが、配給時をパンを床に落としてしまった。

それをきっかけに、彼女は鞭打ちの罰を受ける破目になってしまう。

だがその時、リーフが”自分のせいで彼女がパンを落としたんだ”と言及したおかげで、彼女は無事処罰から免れた。

しかしそんな安堵も束の間、フィリが料理の匂いに駆られて、ジャスミンの髪から出て来てしまった。

すると食堂は大混乱。それを見たライが、すぐさま3人を裁判にかけることにした。

そして裁判の時、ライは、生のカードと死のカード、この2つのカードの内、生のカードを引けば生かしてやると宣言した。

だがカードは、ライの諸悪により全てが死のカードに変えられてしまった。リーフ達は気付かない。

その時、助けてもらった3人のためにと、ティラがその事実を口の動きで、カードを引く代表のリーフに伝えた。

リーフはそれを見て、読唇術を巧く駆使して今の状況を知った。そして彼は、辺りを囲んでいる火に目を付けた。

彼はカードを1枚引き、それをライに見せる途中、わざと転んでカードを火の中に投げたのだ。

そしてリーフはこのように言った。

「すみません……でも大丈夫です。今残っているカードを見れば、僕が何のカードを取ったのか分かります」と。

結果、3人は生かしてもらうことに成功——ただしそれは、牢屋の中で永遠にだった!

ジャスミンは、あの食堂での混乱中にフィリを逃がすことに成功し安心していたものの、

牢屋での時間が経つに連れて、彼女の気持ちは徐々に陰鬱なものへと変わっていった。

その時、ティラが牢屋へ彼らの夕食を持ってやって来た。

このチャンスにリーフは、彼女にこれまでのことを話して説得を試みた。そして彼女は、ようやく3人を逃がすことを決意した。

彼女は彼らを抜け道の近くまで案内し、そして彼女は去って行った。

その途中、彼女は抜け道のことを、検査を通過出来なかった料理が捨てられ運ばれる場所だと言い、

またチュルナイでは、作った料理の殆どが捨てられていて、そのためここでは夜通し料理が作られていると付け加えた。

そして彼女が去った後、脱走に気付いてネズヌク達が追って来たが、リーフとバルダが共に戦い、

加えて武器を取って戻って来てくれたティラの助けのおかげで、彼らは見事脱走することに成功し、途中フィリも見つかり万々歳だった。

暫く抜け道を進むと、途中捨てられる料理がレールを伝って彼らを追い抜くのを目の当たりにした。

そしてさらに進むと彼らは出口を見つけ、そこから2人のネズヌクが、馬車の荷台に先ほど運ばれていた食料を積んでいるのを見た。

この時リーフは、捨てられる料理が何処へ行くのかどうしても気になり、荷台に隠れ乗り込んで後を追うことにした。

馬車が発射し、そしてしばらく走っていると、上空から逸れたクリーの声が聞こえた。

元通りのメンバーになったことで彼らの士気上昇し、彼らはこれから辿り着く場所を知るべく、流れる景色を隙間から眺めていた……

 

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オリジナルの展開(下書き)

 

そして着いた先は、何やら変てこな洞窟……

上手いこと荷台から降り、近くの木に隠れた3人は、荷台から下ろされる大量の料理の行き先を見守った。

しばらくして御者達が荷車を引いて立ち去り、それを期に3人は洞窟へと向かった。

だがクリーは、上空で旋回しながら、何やら警告を発しているようで、決して中に入ろうとはしなかった。

仕方が無く、リーフ達はクリーを外に残し、洞窟内へと入ることにした。

しばらく洞窟内を進むと、奥の方から何やら低い声が聞こえてきた。喘ぎ声とも聞き取れよう声だった。

その中にいたのは——なんと途轍も無く肥え太った竜だった!

明らかに洞窟から出ることが出来ないだろうというように、ぎゅうぎゅうに洞窟内に押し詰められていた。

竜は、先ほど送られてきた料理を片っ端から食い、散らかしていた。

その様子に瞠視していた3人に、食事を終えた竜が気付いた。

竜は彼らに襲いかかろうとしたものの、案の定無理だった。

彼らは竜にこの事情を聞いた。

竜は、太り過ぎのために喉が圧迫され、喋ることが出来ない唖者になっていたため、

竜は唯一動かせる前足を使い、地面の土に文字を書き出した。

 

 

 

竜によると、過去にチュルナイに、魔法を使ってウィルスをばら撒いたと言う。

そのウィルスは残留性が高く、いつまでもチュルナイを苦しめ続けていた。

つまり、これが原因チュルナイでは、清潔に気を使うようになったのだ。

未だチュルナイではウィルスが留まっているが、常に清潔であれば問題は無いのだ。

最初は人民が苦しんでいる様子を楽しんでいた竜だが、洗浄委員の発足と活動によって平和が齎されたため、竜はそれを妬んだ。

そこで竜は言った。

「再び私はウィルスを活発化させ、お前らのその清潔さを持っても負けないようにして、チュルナイを再び窮境の地へ陥れてやる」と。

チュルナイの人々は焦り、何とかしてそれを抑えようとした。

そしてチュルナイの主席は決断した……竜を、永久的に安定した生活を送らせることだった。

つまり、竜が生きている限り、一生竜に食料を支給し続けるということだ。

主席と竜は、この案に両方合意し、一決した。

元々チュルナイでは、厳格な料理の審査が成され、そのため作られた多くの料理が廃棄されていた。

それを竜に支給することなど、容易いなことだった。

竜としても、いくら廃棄されたものだろうと、それはチュルナイでの基準であり、実際は普通の料理とはなんら変わりは無い。

そして何より、獲物狩りに失敗する必要が無くなるからだ。

実は竜は獲物狩りが苦手で、そのために魔法を覚えていた。しかしながら竜が覚えられた魔法は、菌魔法だけだった。

結局狩りは上手く出来ず、栄養補給は安定せず、菌魔法なんぞ使っても、獲物がウィルスで侵されたら食えるわけもなかった。

だから竜は、その腹いせにチュルナイを菌魔法で汚染し、楽しんでいたのだ。

まさかそれが、自分自身の安定した生活につながるとは思っても見なかったのだろう。

竜は、一切の勘考無しに、この案を即決した。

 

その後、竜の巣床には毎日山のような料理が届いた。

送られて来る料理は予想以上に多く、体の大きな竜でも食べ切ることは不可能だった。

だがせっかく送られてきた料理を無駄にすることが出来なかったため、竜はそれを1日中貪り、何とか料理を食べ切ろうとした。

元々狩り以外に外に出る必要が無かった竜は、この生活は決して苦ではなかった。

しかしその生活のおかげで、徐々に竜はぶくぶくと太り始めていった。

そしてついに、竜は届けられた料理を、次の食事までに食べ切ることが出来るようになっていた。

だが一切動くことがなかった竜は、ぶくぶくに太ってしまっていた。

もはや狩りの不必要性から、羽は完全に不必要なものとなり、仮に使っても、飛ぶことが出来なくなっていた。

そして太り始めると、動くのも億劫になり始めた。

狩り以外のことをやることが無かった竜は、時間潰しに外に出ては軽く景色を眺めていた。

だがそれも、ついに止めてしまった。

そしてしまいには、自分の巣である洞窟に引きこもる生活になってしまった。

その後も順調に竜はぶくぶくと太り、ついには洞窟から出られなくなってしまった。

それから、竜の喉は膨らみ切れなくなった脂肪の一つの行き先となり、後に唖になったのだ。

そんな状況でも、チュルナイからの食料の配給は止まらなかった。

チュルナイの人民は、いくら太り過ぎで動けなくなった竜でも、魔法が使えるというたった1つの要素で、恐怖していたのだ。

しかし実は、竜は長年のぐうたら生活ですでに魔法の力など失っていた。

その後、竜の肥大化はさらに悪化した。

順調に平和を保ち始めたチュルナイは、徐々に人口を増やしていった。

確かにおかしな国かもしれないが、それでも1つの国として存在していた。

おかげで、送られて来る料理は月日が経つにつれて増え、またそれと同時に、竜の食事量も増加していったのだ。

 

 

 

この事実を聞いた3人は、何とか竜を救出しようと、配給に来たネグヌクの人達にその事実を述べた。

ネグヌクは脱走者に欺瞞していたが、それでもチュルナイのためならばと、彼らは動き出した。

上手いこと肥大化した竜の体を出すため、長い月日をかけて洞窟を削り取った。

そしてついに竜の体が姿を現した。しかし長年動かなかった体は、その鈍りと肥大化した体の二重奏で動くことが出来なかった。

そこで3人とネグヌクと、そしてチュルナイの人々は、紐を使って竜を引っ張り出した。

その後、竜の事情を知ったチュナイルの主席は、この事実を厳粛に受け止め、

今後竜がチュルナイに悪儀を齎さないというのを元に、竜を生かしておくことに決めた。

但し竜は、チュルナイ内にある地下の巨大な牢獄空間にしか住ませない、というオマケ付きだった。

しかしながら竜は、狩り以外は何もしない竜。つまり狩りをする必要が無ければ、それで問題は無いのだ。

もちろん竜を生かすため、食事はしっかりと取らせる。

だから竜にとっては、その主席の決定案は心救われるというより、生活を与えてくれるものなのだ。

 

その後もチュルナイの人口は増え、そしてその分廃棄される料理も増えていった。

しかしその料理はちゃんと、牢獄空間内にいる竜が処分してくれるのだ。

 

竜は、少々窮屈そうだが、それでも幸せそうだ。


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