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  著者  :fimDelta

 作成日 :2008/02/15

第一完成日:2008/02/16

最終更新日:2008/03/03

 

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 この世界には、ありとあらゆる場所に隠蔽された施設が点在している。UFOなどがまだ未知の存在であるこの時世、それらの施設では既に地球外生命体との交信を果たしており、その異星人達の叡智を伝逓してもらっている。勿論、タダでという訳ではない。等価交換という双方一致の原則により、この惑星に関する情報で礼返ししている。だがやはりと言うべきだろうか、この惑星に関するあらゆる情報を持ってしても、相手から伝承される知識には比較するにも及ばない。そのため異星人達は、幾つかの要求を提案して来ている。例えば、この惑星に住むあらゆる生命体の限界値を知りたい、とかである。過去に、生命体がどれほど肥大化出来るか、なんてのもあったりした。それを可能にするため、一部の施設に、当時<魔法>と名付けられた異星人達の技を用いて、ある樹海にその力を放ち、その<魔法>にかかった者達を特別な空間で飼育した。他にも、向こう側で発明した機械や道具類を試して欲しい――重力は惑星毎に異なるので、一つでも多くの資料があれば便利なのだ――という要求もあるのだ。まあ言うまでも無いが、進歩した宇宙での知識を得たいこの惑星の生き物達は、その要求を全て受諾した。

 

 

 

「今回の道具は、この“夢ノート”というやつだ」

「夢ノート?」

「書いた事柄を、そっくりそのまま夢で体験出来るそうだ。しかもそこでの感覚等は全て現実に反映されるらしい」

「す、凄い代物ですね……」

「まあな。やはり異星人達の知識は、まだまだ私達の想像を遥かに超えているらしい。彼らが何を作るか、全く予想すら出来んよ」

「はは……それじゃあ、今度は誰が被験者になります?」

「……あのぉ、僕じゃ駄目でしょうか?」

「ん? 珍しいな、ヒューゴ」

「だって、書いた事を夢で体験出来るんでしょ? それなら、夢の中で食べ放題じゃないですか」

 ヒューゴのその言葉を聞いて、周りはドッと大爆笑。

「ははははは! さすがヒューゴ、食い意地だけは張ってるな!」

「だけどヒューゴ。夢での体験は現実世界に反映されるのよ、大丈夫?」

「まあ死ぬほどにはならんだろう。それじゃあ今回の実験はヒューゴに任せるとしよう」

「やったぁ!」

 感極まったヒューゴ。万歳序でに彼の二の腕はたぷんたぷんと揺れ動く。

 そんな談話風景を、陰でこっそりと覗いている一人の男のスキンクがいた。憎悪をその両目に煮え滾らせ、じろりと一点を凝視――狙いは、同じ爬虫類で、鰐であるヒューゴだった。

「おい、ファズ。何やってんだ?」

 後ろから掛かって来た不意な質問に、ファズの心臓は飛び上がった。

「……な、何でもない」

 そうファズは言って、身を翻して自分の職場に戻った。

 

 ファズは自分の日記に綴った。“恨みを晴らすチャンスが来た。素晴らしきタイミングである。夢ノートは、正に今回の劇の為に用意された、最高の小道具である”と。そして彼は、記憶を遡り、≪今日=こんにち≫に至る一連を紙にしたためていった。

 

――――――――――

  八月九日:

    過去の日付の内容を見れば分かることだが、とりあえずここに、今までの出来事を纏めておく。

 

 始まりは三月十日。その時から俺は変わったのだ。全ての発端は、ヒューゴ達が受け継いだ“ハーデス”という名の杖だった。それを操る異星人達は、自らを<悪魔>――この惑星にある語彙の中から選んだ、最も適切な翻訳である――と呼び、相手の弱みを見つけて陥れるという魔手であった。そんな奴らでも、ここの施設は奴らを受け入れた。それは、少しでも宇宙からの叡智を学びたいという愚心が招いた結論だった。もはやこの時には、俺らは既に奴らに陥れられていたのだ。

 同じ頃、ヒューゴはダイエット中だった。今とは違い、当時の奴は単なる“ぽっちゃり”で、ダイエットは、よくある健康の為のものだった。そして、そこにハーデスは付け込んだ。ヒューゴを唆し、奴をリバウンドさせてしまったのだ。運良くハーデスの悪巧みを途中で阻止はしたが、奴はどこかへと消え去り、ヒューゴはおまけを付けられてたっぷりと脂太りしてしまった。

 しかし、事はそれだけでは終わらなかった。次にやって来たのは、俺への罪……。そう、何を隠そうハーデスと接触し、奴に呼び掛けたのはこの“俺”だったからだ。だが言っておく。俺は、“呼び掛けた”だけだ。実際奴を受け入れたのは、ここの施設のお偉いさん達だ。

 俺は、奴らを憎んだ。だが誰よりも憎んだのは、言うまでもなくヒューゴだ。俺のこの一世一代の大仕事が崩れ去った原因は、奴の柔弱な心のせいだからだ。ハーデスに弱みを握られて、そして完全なるデブとなり……そして、その後のヒューゴの様子から、ハーデスは危険な存在として強制送還されることとなった――が、前述の通り奴は途中で姿を消した。

 もしヒューゴが食欲という欲に負けていなければ、ハーデスをそのまま研究出来たかも知れないし、何よりも俺は、業績を残して昇進していたに違いない。しかし、今は成れの果て……。しかもここの施設は、一度人を入れたら二度と外へは出さない――それは、外部に秘密を漏らさないためだ。そのために俺は、忘れたい過去を忘れる事は出来なかった。ここにいる限り、それは不可能なのだ。

 日一日と、俺の体にはあらゆるストレスが蓄積し、同時にヒューゴへの憎しみも倍増していった。その頃にはヒューゴは、食べるのが大好きと言わんばかりの、典型的な暮らしに体を順応させていた。結果、奴の体は日に日に膨らんでいき、まるで俺自身のストレスを態と表しているかのようで、その嘲謔にもストレスが溜まった。もはや俺には、ストレスを感じない日などなかった。

 

 そして今日、俺はヒューゴに今までの恨みを晴らす、絶好の機会を得た。逃すわけにはいかない。例え我が身がどうなろうと、ヒューゴを辱めることさえ出来れば満足だ。その後何か問題が浮上したら、俺は消えてしまえばいい……最悪な行動も含めて、だ。俺はもう、死んだも同然の存在だからな……

 

 今宵、俺が監督兼主役の劇が、ついに始まるのだ……

――――――――――

 

 日記に文章を書き終えたファズは、それを机の一番下段にしまった。「俺の遺書、という訳だな」と独りごち、彼は皆が寝静まるのを待って、ひっそりと自室に籠った。

 

 深夜、この施設の消灯時間を迎えると、ファズはヒューゴの部屋へと忍び込み、彼の枕元に置いてある夢ノートを手に取って中を開いた。

「何々……『お菓子の山に埋もれて、お菓子を食べ続ける。途中で妖精が現れ、それらは全て肉に変わり、最後にそれを限界まで食べ続ける』、か……はは、こりゃ丁度いいわ! それじゃ、そんなお前さんには――」

 そう言ってファズは、ノートに文章を更に書き加えた。

「『その後、山のような肉は全て僕の胃袋へと流れ込み、腹は巨大な円蓋を形成して、僕の体は醜い脂肪の塊に成り果てる』っと……」

 追加文を書き終えた彼は、忍び足でヒューゴの部屋を抜けて、歓喜の雄叫びを心中で叫びながら自室へと戻った。そして、明日のヒューゴの惨事を楽しみにしながら、ぐっすりと寝込んだ。

 

 

 

 ファズはその日、夢を見た。

「……夢、だって?」

 彼は基本的に、夢を見ないたちだった。なのに今日は、不思議と夢を見ていた。

 とその時、目の前が白やクリームなどのパステルカラー色の“何か”で埋まった。それらは甘い芬々たる匂いを放っており、彼は試しにその一つを舐めてみた――生クリームだ。

 刹那、体が勝手に動き始め、その生クリームと周りにある甘い食べ物――つまりはお菓子を貪りはじめた。ファズは訳が分からず「ど、どういうことだ!?」と、もごもご言いながら叫んだ。どんどんと喉を通って行くお菓子に、正直体は苦しくはなかったが、明らかに腹が膨れていくのが目に見えて感じられた。

 もはや傀儡と成ったファズは、成す術も無く、ただ只管に山のようなお菓子を食わされた。だが不思議なことに、お菓子は一向に減る気配を見せなかった。

 不意に、お菓子達が何やら赤い物に変わった。血生臭い匂いがし、すぐにそれらが肉であることを悟った。それを知った途端、ファズは再び開催された強制摂取の最中に、全てを繋ぎ合わせた。……そう、正にこれは、ヒューゴと彼が夢ノートに書いた道筋そのものだった。夢ノートは、恐らく書いた“本人”に効果が現れるのだ。しかし、何故ヒューゴの分も彼が体験しているのかまでは、正直分からなかった。だがそれでも、書いた本人に効力があることが分かればもはや充分。ファズは、そんなこと考えればすぐに分かるじゃないかと、早とちりをした自分を自責した。

(書いた内容が夢ノートの主に反映する、なんてのよりも書いた者に反映する方が、よっぽど道具として安全じゃないか。そんな誰にでも悪戯出来るような危険な代物を作るのは、宇宙的にも馬鹿げているに違いない……)

 

 そしてファズは、夢ノートの記述通り、山のような肉を全て腹の中に無理矢理詰め込まれた。

 

 

 

 朝、廊下を歩いていた人達が、ファズの扉がギシギシ軋んでいるのに気が付いた。

「……何だ? あいつ、また何か仕出かそうとしてるんじゃないのか?」

「さぁ……。でもまあ、ヒューゴへの悪巧みを考えてるに違いはないでしょうね。すぐに防犯カメラでばれるわよ」

 その時、彼らの後方から声がかかった。

「おーい!」

「ん……おっ、噂をすればヒューゴじゃないか」

「おはよう、ヒューゴ」

「おはよう。あのさぁ、あの夢ノートおかしいんだけど?」

「ん、何かあったのか?」

「僕が書いた事柄が、途中で終わっちゃったんだよ」

「不良品かしら?」

「分からない……それとさ、ほら、これ見てよ。勝手に文が書き足されてるんだ」

 ヒューゴは、夢ノートの中身を提示した。

「……ヒューゴ、あんた、何処まで食い意地が張ってるのよ? 山のようなお菓子の次は肉?」

「その次その次!」

「でも、それもお前が――って、あれ……自筆が、違くないか?」

「だーかーら、誰かが勝手に書き足し――ん? ちょっと待って、何、この音?」

「ファズの部屋だよ。全く、どうせまたお前にちょっかいを出そうと考えてるんだろう」

 すると、ヒューゴの同僚の女性が何かに気付いたらしく、彼にこう尋ねた。

「……ねぇ、ちょっと聞いていい?」

「なに?」

「もし誰かが勝手に文を書き足したんだとしたら、その出来事がその人の夢で起きて、尚且つ現実にも反映されるってことよね?」

「そう、だけど?」

「山のようなお菓子と肉を食べた後、残りの全てを腹に詰め込んで、脂肪の塊に成り果てるのよね?」

「だね」

「それってさ……どう考えても書いた人は目立つんじゃないの? 既にこの出来事は起きていて、少なからず今ではもう噂になってるはずじゃない」

 それを聞いた瞬間、同僚の男性はピンと閃いた。

「そういえば、ファズだけはまだ見かけてない、よな……」

「――! ねぇ、二人とも!」

 ヒューゴは、忙しなくそわそわしながら同僚二人に言った。

「何、ヒューゴ?」

「扉……すんごい撓ってない?」

「あ――」

 刹那、扉は轟音と共に廊下側へと吹き飛んだ。ギリギリでそれを察知したヒューゴによって、三人はかろうじて扉に巻き込まれずに済んだ。だがその後、部屋からはクリーム色の“何か”が勢い良く流れ出て来て、三人はそれに押し流されてしまった。

 

 やがて、辺りの廊下はそのクリーム色の“何か”によって、すっかり覆われてしまった。

 

 

 

「なぁ? 最近、ビルンスの姿を見たか?」

 ゴミの運送トラックを運転している作業員が、助手席に座る同僚に尋ねた。

「いや、見てない」

「大丈夫なのか、あいつ? いつからか急激に太り始めただろう?」

「もしかして、太り過ぎて動けなくなったんじゃないのか?」

「はは、まさか……。でも、否定は出来ないな」

「だろう? あいつ、ベッドから普通に起き上がれないんだぜ?」

「普通、って、どういうことだ?」

「体を揺すってベッドの縁まで行って足を下ろさないと、あいつは起き上がれないんだ」

「はぁ!? それってマジかよ――」

 不意に、後方でガサガサという音と共に、何かが落下する音が聞こえた。

「――うわ! 今何かノート見たいなのが落ちたぞ」

「気にするな。高がノートの一冊や二冊、落ちたって平気さ」

「でもさ、もし何かの資料だったら……」

「俺達には関係の無いことさ。それにゴミを運んでやってんだ、少しぐらいのことは免じてもらえるのが筋ってもんだろ?」

「……確かに、そうだな。そう言えばさっきの話の続きだが、本当なのか? ビルンスがそこまで太っていたなんて?」

「ああ、本当さ。ある時寝坊したあいつを、俺は管理小屋にある個室まで起こしに行ったんだ。それで……その時見たんだ、あいつが齷齪しながらベッドから降りるのを。まあ何せ、あいつの仕事は管理小屋に籠りっきりだからなぁ。しかも隣室が個室で、トイレやベッド、風呂なんてのも付いていたし、話によるとそこから、電話で何でも商品を注文出来るらしい。環境的に考えれば、そうなってもおかしくはないかもな」

「……なら、余計にあいつが心配だな。本当に家で寝た切りになってんじゃないのか?」

「さあな。まあ別に大して仲が良かったわけでもないし、俺には関係ないね」

「……そう、か……」

 それからトラックは、森の中に出来た道を抜け、元の仕事場へと戻って行った。

 

「お……なんだこれは?」

 絵本作家は、インスピレーションを高めるために森での散歩をしていた。するとその道中で、一冊のノートを拾った。

「“夢ノート”……夢という割には、何とも淋しい装本だな――」

 刹那、彼の脳裏にある閃きが浮かんだ。夢――ファンタジックな世界を模した幻獣達の楽園!

「おぉ、おぉー! 来た、来たぞぉ……これぞ私が求めていたイメージだ!」

 そう叫びながら彼は急いで自宅へと引き返し、ご自慢の屋根裏部屋のアトリエで、先程拾った夢ノートの表紙に絵を描き始めた。周りは、子供が好きそうなパステルカラーの模様で塗りたくり、中央にはファンタジーの定番、ドラゴンをえがいた。そしてある程度絵を仕上げた所で彼は、次に中身の方の装丁に取り掛かった。

「……ん? 何だねこれは、既に文が書かれているじゃないか――何々、『お菓子の山に埋もれて、お菓子を食べ続ける。途中で妖精が現れ、それらは全て肉に変わり、最後にそれを限界まで食べ続ける』……ってなんだ、この意味の分からん変なストーリーは! こんなもの、こうしてしまうのが良いに決まってる!」

 そう言って絵本作家は、文字が書かれたページをビリビリと破り捨ててしまった。

「ふん、けしからん。こんなものは未完成で充分だ! ……全く、やる気が失せてしまったではないか。折角装丁してやったのに――」

「あなたー? ご飯が出来たわよー」

 階段を通じて、下から妻の声が聞こえて来た。

「分かった、今行く。……全く、今日はとんだ骨折り損だったな」

 そう言って彼は、夢ノートを放り投げて下へと降りて行った。運悪く夢ノートは、彼が乱雑に置いた荷物の中へと潜り込んでしまい、完全に人目から隔離されてしまった。

 その後、彼は食事の最中に今日二度目のインスピレーションに見舞われ、そのままアトリエへと直行して一枚の絵を一挙に仕上げた。それは、鼠、鼬、兎、雀、梟と、バラエティ豊かな動物達が、一つ屋根の下のテーブルで団欒している様をえがいたものだ。完成したその絵を見た彼は、食事のことも、その前に起きた出来事もすっかり忘れて、自分の作品の完成度に悦に入った。

 

 

 

 ヒューゴ達は、荷車を引いて肉の廊下を歩いていた。足元はぶよぶよとしていて歩き辛く、普通に動くのも大儀なヒューゴには、かなりの重労働であった。そして漸く肉の廊下の根源がある部屋に辿り着いた彼らは、荷車に乗せた食料を部屋の奥へと運んだ。

……ひゅぅごぉぉ……

「何だい、ファット?」

おぉれはぁ、ふぁぁずぅぅ!

「分かってるって、ファズ。冗談に決まってるじゃん」

「はは、ヒューゴも言うようになったな」

おぉれはぁ、おまえをぉ、ゆぅるさないからなぁ!

「はいはい。ほら、肉だぞー」

はぁ、はやくくれぇ!

 ヒューゴは五キロ程の肉片を、背肉に頭を預けて天井を仰ぐファズの口元に乗せた。するとそれを、ファズは大きく開いた口に含んで、あっと言う間に飲み込んでしまった。

「ちょっとファズぅ。もうちょっとゆっくり味わって食べてよ」

だぁまれぇ、ひゅぅごぉぉ……もぉっとよこせぇ!

「はいはい、全くもう……」

 そう言ってヒューゴは、どんどんと肉片をファズの口元に乗せていき、それをファズはどんどんと平らげていった。

「正直、僕が君を許したくないよ。折角の夢ノートがファズのせいで処分されて、しかも責任は全て僕に押し付けられたんだから」

 その言葉に、ファズは何か言い返そうとしたが、彼の口元にヒューゴが最後の肉片をどさりと置いたため、何も喋れなかった。

「さぁてと、これでファズの朝食はおしまいっと。今度は僕の番だ」

「そういえばヒューゴ、食べるのは程々にしなさいよ? 最近のあんた、異常に食べ過ぎだから」

「食べないとやってらんないよ、こんなの……」

「まっ、結局はファズと一緒ってことだな」

「こんな肉の塊と一緒にしないでよ」

だぁまれぇ!

「もう、ファットはいちいちうるさいな」

おぉれはぁ、ふぁぁず――

「分かってる! 少しは冗談くらい覚えたらどうなんだよ!?」

 ヒューゴの怒号に、ファズはすっかり大人しくなった。

「お、珍しく今日のヒューゴはお怒りのようだねぇ」

「当たり前だよ! あーもう余計に腹が減ったじゃないか!」

 そう喚いてヒューゴは、一回一回肉の廊下をどんどんと――実際はぼよぼよと聞こえるが――踏み付けながら、食堂へと向かった。そして彼はそこで、いつものように常人の凡そ十倍の量をストレス食いし、少なからずファズの様な体に近付いていった。


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